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■障子の構造■
障子は竪框・上桟・下桟、組子で構成(下図参照)されていますが、全体の形状や組子の組み方により、両面組子障子、太鼓張り障子、張り違い障子など、さまざまな種類があり、
その名称も地方によって違うものもあります。

障子は紙の厚さにまで注意をはらった繊細な建具です。現在は、竪框と上下桟に上の張り代分の決りを付けた「紙張り決り」と呼ばれる形式が一般的です。
框や桟の内側に上の張り代として付ける材を付子と呼び、付子を付けた障子は堅固で高級とされています。しかしこれは障子本来の軽さを失う場合もあるので、注意が必要です。

組子に面取り加工を施した障子も高級とされていますが、茶室の障子は面取りしない「素組」にするのがきまりです。
また、框や桟、組子の正面見え掛かりを「見付」、奥行きを「見込」といい、建具の寸法を表すときにはこの名称を使います。

竪子と横子を組んだ仕口部分を「組手」といいますが、木材の収縮によって組手がゆるまないように、組手は組子の厚さよりも少しだけ薄く切ってあります。そのため組んだあとで全体が一方に張るのを防ぐように、昔は「切り返し」といって、組手を裏表から交互に切って組んでいましたが、現在はそこまで手のこんだことはやらず、片側から機械で組んでいく「片組手」がほとんどです。

ディティールとして知っておきたいのは上桟のおさまりです。上桟が框の見込より薄くて鴨居溝の中にすっぽり入ってしまう「薄桟」、上桟を斜めにカットした「長押桟」、上桟の断面をL字型にした「厚含み桟」があります。現在は製作の容易な薄桟が主流のようです。




障子の素材
本来、障子に使う素材は、たとえば数寄屋造りの部屋にはスギ、サワラなど比較的柔らかい材を使って優しい感じに、書院造りの部屋にはヒノキ、ヒバなど堅い材を使って厳格な感じにというように、部屋の雰囲気にあわせて仕上げたものでした。しかし現在は、それらの国産品は貴重品で高価なため、そうした使い分けはほとんどなされず、スプルース、米ヒバ、米スギ、台湾ヒノキなどの輸入材がよく使われています。

材料の使い方は、堅框・上下桟・組子はすべて見付柾(見付を柾目にする)が基本です。見付の細い組子の場合に、見込を柾目にすることもありますが、見付柾のほうが見た目に美しく、強度の点でも優れています。

仕上げは、汚れ止め程度のワックスがけか素地のままが一般的ですが、框と上下桟だけを漆塗りにしたり、洋室にあうように黒や白などのポリウレタン塗装を施す方法もあります。
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